布についたカビの取り方&カビを生やさないポイントは3つ!
2020/05/07
押し入れやクローゼット、物置などにしまっていた布製品を久々に取り出してみたら、白や黒に変色していた…という経験は誰にでもあるでしょう。しかも、この高温多湿の日本では国全体がカビの生えやすい環境になっています。もともとの土地柄も含め、湿度がより高まる梅雨時期には、さらに強力なカビ対策をしないとどんどんカビが繁殖してしまいます。では、カビの生えてしまった布製品は処分するしかないのでしょうか?いいえ!そんな必要はありません!中には落とせるものもあるので、手放してしまう前に自宅で出来るカビ取り方法を試してみてください。そこで今回は、布についたカビの取り方についてまとめてみました。
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布にカビが生えないようにするには
カビは4つの条件が揃うと、発生繁殖をします。その条件とは、
1 湿度が80%以上あること、
2 温度が20℃以上あること、
3 人間の皮脂や垢、食べかすなどの栄養があること、
4 酸素があることです。
基本的にカビは空気中に存在していて、この条件が揃っている場所には所かまわず繁殖をします。家の中でこの条件を満たしている場所というと、お風呂場、キッチン、トイレ、洗面所などの水回りと、箪笥、押し入れ、天袋、クローゼット、倉庫、床下倉庫などです。そして、カビが生えやすい製品というものもあり、その一つに布製品が挙げられます。
さらに、その布製品の中でもカビが生えやすいものがあります。それは、カーテン、布団、衣類です。カーテンは窓の結露を吸い取ります。湿気は下に溜まりやすい性質があるので、カーテンも裾の方にカビが生えやすく、目につきにくい場所でもあるためカビが生えていても気付くのが遅くなり、悪化してしまいやすいのです。そのため、カーテンは定期的に洗濯をする習慣を付けましょう。
カーテンを洗わない方も多いですが、カーテンは吸気中の汚れやホコリ、臭い、湿気を吸い取るので、見た目以上に汚れています。窓を開けていれば、外からの砂ぼこりや花粉、黄砂、PM2.5なども付着しますので、月に一度またはシーズン毎に洗濯をすることをオススメします。そして、布団は人が寝ている間にかいた汗、200~500mlを毎日吸収しています。汗の量は個人差があるものの誰でも毎日汗をかいているので、かいた汗をきちんと乾燥させておかないと、布団の中にどんどん湿気が溜まってしまいカビの発生を促してしまいます。布団は毎日干すのが理想です。
マットレスも同様ですが、干すのが難しいならせめて布団を敷きっぱなしにしないとかマットレスを上げておく、定期的に布団乾燥機を使ったりして湿気を排除するようにしましょう。衣類も布団と同じで、ジャケットやコート、スーツなど毎回洗えないようなものは、人の汗や汚れ、食べかすなどがたくさんついています。それをそのままクローゼットにしまってしまうと、カビを喜ばせてしまうだけです。
一晩風通しの良い場所に干して、しっかりと乾燥させてからしまいましょう。衣類用のブラシで軽くブラッシングをすると汚れも落とせますので、よりカビの発生を抑えることができます。また、長年着ていない洋服などは、押し入れやクローゼット内の湿気を吸い取りカビが生えてしまいます。基本的に、布は湿気を多く含みやすい性質を持っているので、布製品と収納場所の日々のお手入れが必要になります。
収納場所のお手入れは、3つのポイントを抑えればOKです。
1 換気をこまめにする、
2 殺菌をする、
3 除菌をする、
最低でも1日1回の換気を、出来るのなら1日数回換気をすれば収納場所の湿気を取り除くことができますし、中に収納している布製品もどんどん湿気を逃がすことができるのでカビが生えにくくなります。そして、布製品と収納場所のカビや雑菌を殺菌することで根本からカビの発生を防ぎます。布製品の場合は、漂白剤を使うと殺菌できますし、消毒用エタノールや塩化ベンザルコニウムなどの消毒液を使って殺菌することができます。また、収納内も消毒液を使って拭き取り殺菌をしましょう。しっかりと殺菌した後は、再びカビが生えるのを防ぐために除菌をしましょう。収納場所に防カビ剤を使ったり、布団や衣類などは、使ったら除菌スプレーをして乾燥させてからしまうようにすると、収納場所に菌を持ち込むことを防げます。
酸素系漂白剤を使うカビの取り方
布製品についたカビは、「酸素系漂白剤」を使うのが◎です!酸素系漂白剤は、カビを落とす効果はもちろん、殺菌・除菌効果もありますし、布を傷めなくて済みます。また、塩素系と違ってツンとした臭いもなく肌に優しいのです。先ずは、初めから強い薬剤を使うのではなく、酸素系漂白剤で落としてみましょう。酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあり、どちらかというと粉末タイプの方が漂白効果と汚れ落とし効果が高いです。生えているカビの量にもよりますが、状態を見て選んでみてください。では、酸素系漂白剤を使ったカビ取りの方法をご紹介いたします。まずは、カビの付いた布製品が洗濯可能か、洗濯表示を見て確認をしましょう。もし洗濯が可能であれば以下の方法で落としてみてください。もし洗濯不可なら、後程ご紹介する消毒薬を使ったカビ取り方法を試してみてください。
<用意する物>
・布製品がつかるくらいの大きさの容器
・手袋
・酸素系漂白剤
<手順>
1.
容器に40~50℃のお湯を入れ、漂白剤を入れます。漂白剤は、お湯1ℓ:漂白剤10gの割合で入れます。漂白剤を入れ過ぎないようにしましょう。
2.
カビの付いた布製品をお湯の中に入れ、お湯が冷めるまで浸け置きします。
3.
衣類をこすらないよう、優しく揉み洗いをしていきます。この時カビが取れていなければ、1~3を繰り返します。
4.
カビが落ちていたら、通常通りの洗濯をしましょう。
● 色柄物にカビが生えてしまった場合も、漂白剤を使って落とすことができます。
<用意する物>
・布製品がつかるくらいの大きさの容器
・手袋
・酸素系漂白剤(必ず過炭酸ナトリウムが主成分の物)
<手順>
1.
50℃くらいのお湯を洗濯機に入れ、お湯の量に見合う洗濯洗剤と酸素系漂白剤を標準よりも多めに入れて良く溶かします。カビが多い場合は漂白剤の量を2倍まで増やしてみてください。
2.
お湯の中にカビの生えた布製品を入れて、20分位通常通りの洗濯をします。
3.
その後よくすすいでください。
● ウールが入っている製品は、熱湯を使ってしまうとウールが縮んでしまいますので絶対にやめてください。ウール配合の製品にカビが生えてしまった場合は次の方法で落としましょう。
<用意する物>
・洋服ブラシ
・メイク用クレンジングシート(油性タイプ)
<手順>
1.
晴れている日に、風通しの良い場所で1時間ほど陰干しをします。
2.
洋服ブラシで出来る限り丁寧にブラッシングをして、カビの胞子をできるだけ落とします。この時、マスクをしているとカビを吸い込まずに済みます。また、風上に立ってブラッシングをすることで、カビを吸い込んだり浴びずに済みます。
3.
ブラシで落ちないところは、メイク落とし用のクレンジングシートで丁寧に拭き取ります。白いカビは油性の物にとけやすいので、この方法で落とすことができます。
塩素系漂白剤を使うカビの取り方
塩素系漂白剤は効果が強いので、黒カビによる黒ずみを落とす時に使いましょう。また、塩素系漂白剤を使う時は、生地が真っ白の製品だけに使うようにしましょう。色柄ものに使うと、漂白で色落ちや変色してしまいます。では、洗濯手順は以下の通りです。
<用意する物>
・洗濯機
・いらなくなった歯ブラシ
・塩素系漂白剤(お風呂用のカビ取り剤も可)
・汚れてもいいタオル
・洗濯洗剤
・コップなどの小さめの容器
<手順>
1.
漂白剤を付ける前に、通常の洗濯方法で洗って出来る限りカビを落としておきます。
2.
塩素系漂白剤をコップに少量入れます。
3.
取りたいカビの下にタオルを敷き、いらなくなった歯ブラシに漂白剤をつけて、カビの付いている部分に塗って様子を見ます。
4.
カビが殆ど見えなくなったら、その製品に合った洗濯方法で洗濯機を使ってしっかり洗います。
基本的に、布製品についた黒カビは完全に落とすことは難しいと言われています。これは、プロでも無理なほど繊維の奥深くまでカビが浸食し色を付けてしまうからです。ですが、今よりも薄くすることは可能ですし、これ以上増やさないように予防することも可能です。
布が洗えない時のカビの取り方
消毒用エタノールや塩化ベンザルコニウムを使えば、白いカビを落とすことができます。黒カビを綺麗にするには白く漂白するしか方法はなく、消毒薬にはその漂白効果が無いので、黒カビを綺麗にすることはできません。ですが、生えているカビを殺菌除菌することはできますので、現状の悪化や予防には効果があります。布製品の一部についたカビや、洗えない布製品についたカビを落とす時に効果的です。
<用意する物>
・タオル2枚
・洋服ブラシ
・消毒薬
<手順>
1.
白カビは生えている部分を、洋服ブラシで優しくブラッシングします。
2.
取りたいカビの下にタオルを1枚敷きます。もう1枚のタオルに消毒薬を含ませたら、落としたいカビを叩くようにして拭き取っていきます。
3.
風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。
洗濯できない物の白いカビなら、油性のクレンジングシートで落とすこともできます。
カビ取りの際の注意点
カビ取りをするときは、強い薬剤を使うのでいくつか注意する点があります。正しい使用方法を守らないと、怪我や事故、最悪の場合、命に係わることにもなりますので必ず目を通しておきましょう。
・長時間の浸け置きはやめましょう。最低でも6時間を限度とし、それでも落ちない場合は様子を見て1時間ごとに浸け置き時間を延ばしてみてください。
・漂白剤はウールや絹には使えません。その他のデリケートな素材にも使えない場合がありますので、必ず見えないところで使っても問題がないか確認をしてから使うようにしましょう。不安なら、クリーニング店に相談してみましょう。
・漂白剤を使う時は、金属部分が脆化してしまうので、原液をかけたり長時間浸け込んだりしないようにしましょう。
・漂白剤は他の薬剤と混ぜて使うことのないようにしましょう。特に塩素系と酸素系は混ぜて使うと有毒ガスを発生させ、最悪の場合、死に至ります。漂白剤を使う時は、パッケージの表示に従って使うようにしてください。
・使う時は、肌荒れを防ぐために手袋をしましょう。また、漂白剤が目や粘膜につかないように気を付けましょう。
まとめ
水回りのカビ取りと違って、布製品のカビ取りは慎重に行わないと、製品を傷めたり色落ちしてしまったりします。漂白剤を使う時は、用法用量を守り、自己責任の下行いましょう。ですが、よほど無茶なことをしなければ、布を必要以上に傷めることもなくカビを落とすことができます。欲張らずに、少しずつ落としていってみてください。そして、カビ発生の予防も忘れずに!