カビは洗濯で死滅させるだけではダメ!カビを防ぐには?
2020/05/05
生えてしまったカビはできるだけ綺麗に落としたいですが、一番に思いつく方法は「洗い落とす」ではないでしょうか。それに、カビは洗剤を使えば簡単に死滅させられそうな感じもしますよね。しかし、洗剤が殺菌作用のないものや冷水だけではカビを死滅させることはできません。さらに、洗濯をするだけではカビの対策方法としては正解ではないのです。そこで今回は、正しいカビ対策についてまとめてみました。
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カビとはどんな生き物なの?
生活をしているとカビは至る所で目にしますが、カビとは本来どういった性質を持っているのでしょうか。カビの生態を把握していると、カビの正しい除去方法や対策方法が見えてきます。確実に、そして効率よくカビをやっつけるために、カビについて少しお勉強をしましょう。洗濯できるようなものに生えているカビは黒カビが多いです。黒カビはクラドスポリウムが正式名称で、現在では170種類以上が確認されています。
この黒カビはもともと土壌に多くいるカビ菌で、そこから空気中に飛ばされ建物の中に入ってきます。黒カビは空気中に存在していて、1㎥に2~100個のカビの胞子がいて、基本的にはどこにでも付着します。湿気が多いところにより付きやすいですが、乾燥している場所でも成長をしないだけで殺菌をされない限りはその場所で生き続けます。カビが生えやすいのは湿度80~100%。成長できるのは5~30℃、一番生えやすい温度は25℃付近になり、約7日で繁殖をします。成長できる環境では菌糸を伸ばして出芽し、胞子を作ります。
ですが、栄養や水分が少ない環境では、菌糸そのものが胞子に変化して再び菌糸を伸ばすといった、自身を変形させることで生き続けます。黒カビは人間に重篤な症状を引き起こすことがあるので、放置し続けることはとても危険です。黒カビの胞子を吸い込むことで気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・過敏性肺炎・アトピー型喘息などのアレルギーを引き起こします。
その他、危険な症状として、人体の組織に取り付いて真菌感染症を引き起こします。ホコリっぽい部屋や特定のカビが非常に多い場所、日々の生活で長時間過ごす場所にカビが生えている、時間帯によってカビで高汚染している場所、日和見感染するカビが多い場所などは、特にカビの対策を強化するようにしましょう。また、カビの胞子はとても軽いので、ちょっとした刺激で舞い上がります。カビ掃除をするときは、掃除機で吸い取るのではなく、濡らした雑巾でカビの胞子が舞い上がらないように静かに拭き取っていくようにします。また、カビの胞子を吸い込まないようにマスクをするようにしましょう。
カビを洗濯で死滅させる方法
では、カビはどんな方法で完全に死滅するのでしょうか。それにはいくつかの方法がありますが、中でも効果と即効性があるものをご紹介いたしましょう。
・塩素系漂白剤を使う
塩素系漂白剤はカビを殺菌するだけでなく、カビで黒く色がついてしまった部分を白く漂白することもできます。ただし、色柄物やデリケートな素材にはつかえませんのでご注意ください。塩素系漂白剤を使う時は、色落ち等をしても良いものや真っ白い素材のもので使うようにしましょう。
・消毒用アルコールを使う
消毒用アルコールは、カビの成分であるたんぱく質を分解する働きがあります。分解されたカビは間違いなく死滅します。またアルコール濃度が80%の物が一番カビを死滅させる力を持っています。それ以外の濃度ではカビを死滅させることはできませんので、カビの殺菌目的の場合、アルコール濃度を必ず確かめましょう。無水エタノールと精製水を使って、自分で80%濃度に作ることもできます。
・50℃のお湯で洗う
カビは50℃程度の熱で死滅することがわかっています。そのため、カビが生えたものが洗えるものかどうか?熱に強いものかどうか?を洗濯表示を見て確認をしましょう。洗濯可能なものなら50℃のお湯に入れて、お湯が冷めるまで放置しておけばOKです。もし、漂白剤が使えるものなら、一緒に漂白剤を表示されている量を入れて漂白除菌ができます。この時使う漂白剤は、酸素系ではなく塩素系が◎。酸素系はお湯との相性が悪く、塩素系は逆にお湯との相性が良いので、効果が強まりカビの殺菌力と漂白力がグンと上がります。
洗濯で死滅させても再発するワケ
カビを死滅させることができたら、それでカビの対策が終わりではありません。カビは空気中に常に漂っているので、いつでもカビにとっての環境が揃えば繁殖ができる状態にあります。カビが繁殖に必要なのは、80%程度の湿度・20℃~30℃の室温・ホコリや食べかす、人間の皮脂や垢、フケ、皮膚、髪の毛等、ペットの毛や皮脂等、木や畳・繊維などの天然素材等、私たちの身の回りにあるもののほとんどがカビにとっての食事になります。
そして、そこに酸素があれば、カビはいつでも仲間を増やしてどんどん広がっていってしまいます。だからといって、空気中のカビを全部除去することは不可能ですし、カビがいなくなると私たちは生きていけなくなるので、カビとは上手に対策を取って付き合っていくしかありません。
そのうえ、世界的に見てもアジアはカビが多い地域。さらに、日本はもともと高温多湿の国なので、カビが生えやすい環境にあります。そのため、完全にカビをなくすことはできないので、カビを除去することに力を入れるよりも、うまくコントロールしていく方がラクかもしれません。次以降で、カビの再発防止方法やオススメのアイテムをご紹介しますので、ぜひ参考になさってみてください。
カビの再発を防ぐには?
カビをこの世から完全に消さない限り、カビはいつどんな場所にも再発してしまいます。しかし、カビを完全に除去することは不可能でも、カビの再発を防ぐことは可能です。では、一体どんなことをすればカビの再発を防ぐことができるのでしょうか?それは、カビが好む環境を作らないようにすること。
そのためには、湿気を溜めないことが一番です。カビの胞子は水分が多いところに集まりやすいので、その性質を逆手に取り、水分が溜まりにくい環境を作ればいいのです。つまりは徹底した除湿です。梅雨時期や結露が発生しやすい暖房の効いた部屋、水回りなどは大変かもしれませんが、ちょっとしたひと手間でかなり防げるようになります。一番手軽にできる除湿は「換気」です。
クローゼットや押入れなどは空気が滞留していて湿気が籠りやすいので、そういった場所の扉もすべて解放してから、窓を2カ所以上開けて換気をします。1日数回の換気が理想的と言われていますが、1日1回、10~20分ほどでもやるようにしましょう。雨が降っていたり花粉等が気になるときは、窓を開ける代わりにサーキュレーターや扇風機を使いましょう。エアコンの送風機能でも代用できます。
使う時は、部屋全体の風が流れるように向きや角度を調整してください。換気扇も一緒に回しておくと、より空気が循環され、効率よく湿気を取り除くことができます。部屋の除湿が出来たら、今度はカビを寄せ付けないように除菌をしましょう。アルコールスプレーはだいたい1週間ほど除菌効果がありますので、週に一度アルコールスプレーで除菌をする習慣をつけるだけでOKです。自分で除菌スプレーを作ることもできます。
作り方は簡単!無水エタノール10mlと精製水かミネラルウォーター40mlを混ぜるだけ!そこにお好きな香りのアロマオイルを10滴ほど入れれば、手作り除菌アロマスプレーの出来上がりです。アロマは劣化しやすいので、1~2週間ほどで使い切れる量を作ってください。また、直射日光の当たらないところに保存し、間違って口にしないようラベルを貼るなどしておきましょう。また、アロマオイルは動物には有害物質になる種類もあるので、飼っているペットに害のないアロマオイルを選ぶようにしましょう。
カビ防止にオススメのアイテム
換気と除菌を習慣化できれば、かなりカビが生えにくい環境になっていると思います。ですが、それを毎日必ずできるわけではありませんし、梅雨時期や湿気が溜まりやすい場所などは、それでは不十分の場合も。そんなときは、カビを予防するアイテムを使ってサポートしてもらいましょう。部屋やクローゼット・押入れ・下駄箱などの収納場所、お風呂場、洗面所などには、防カビ剤が便利です。
天井に貼るタイプや置くタイプ、吊るすタイプ、燻製タイプ等、場所や環境に合ったものを選んでください。特に押入れ等には合わせて除湿剤を入れておくと良い収納環境を作ることができます。押入れ用の小型除湿器などもありますし、定期的に扉を開けて部屋の除湿と合わせて大型の除湿器で除湿するというのも良いでしょう。
また、見落とされがちなのが洗濯機内のカビです。洗濯機内部のカビは、塩素系漂白剤を使った洗濯槽クリーナーがオススメです。ただし、浄化槽のご家庭には強すぎるので、酸素系のものを選びましょう。塩素系よりは効果が落ちますが、肌にも環境にも優しいです。一度で落ちが悪いようなら、続けて何度か繰り返して行って洗濯槽を綺麗にします。部屋の環境によって、湿気具合は全く異なります。
自然が近い場所はより湿気が溜まりやすいので、よりこまめに換気をする必要があります。そして、除湿材だけでは到底足りない場所には、物をなるべく置かないようにして、風の流れをとどめないようにする工夫をしましょう。洗濯物を干す位置なども重要です。窓辺や壁側ではなく、洗濯物全体に風が通るような場所と干し方をすることで、部屋の1カ所だけに湿気が溜まることもないので、カビが集まりにくくなります。
まとめ
部屋の湿気は、取っても取ってもすぐに溜まってしまいます。溜まった時にまとめて換気するのではなく、毎日コツコツと溜めないようにすることが大事です。雨や雪の時は換気は難しいですが、部屋の中が濡れない程度に少し窓を開けておくだけでも空気は流れます。いかに空気が溜まらないようにするか、色々試してみてください。サーキュレーターと換気扇コンビは、外出中でも部屋の換気ができるのでおススメです。