カビ取りには片栗粉!?テレビで紹介されるほどの驚異の実力!
2020/04/08
片栗粉と漂白剤を使ったカビ取り方法がテレビで紹介されると、瞬く間に人気が出て、今ではカビ取り方法の一つとして定着しています。しかし、片栗粉と言ったら普通はお料理で使うもの。食材に漂白剤を合わせて掃除に使うなんて、全く想像できませんよね。それに、片栗粉と漂白剤を使ったカビ取り方法とその効果が果たしていかがなものか?疑問が湧きます。そこで今回は、片栗粉と漂白剤を使った効果的なカビ取り方法についてまとめてみました。
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片栗粉を使ったカビ取りの方法
テレビで紹介された、片栗粉と漂白剤を使ったカビ取り方法についてご紹介いたします。漂白剤には「塩素系」「酸素系」「還元型」の3種類がありますが、ここで使う漂白剤は「塩素系」の漂白剤を使います。塩素系漂白剤にはキッチン用や衣類用など用途ごとに分かれていますが、塩素系漂白剤はどれも次亜塩素酸ナトリウムが主成分です。キッチン用漂白剤にはこれに洗浄成分がプラスされていることが多く、漂白と多少の汚れが落とせるようになっています。テレビで紹介していたのはキッチン用の漂白剤でしたが、どちらを使っても問題はありません。では、準備するものと掃除の手順をお伝えしましょう。
<必要な物>
・塩素系漂白剤(液体)
・片栗粉
・ラップ
・割り箸やスプーンなど
・手袋
・ゴム手袋
・エプロンまたは汚れてもいい服
・マスク
・ゴーグル
<手順>
☆カビ取りをする前の下準備として、石鹸かすや垢などの汚れを落とし、水分もしっかりと拭き取っておいてください。
1.まず、肌や衣類を傷めないように、ゴム手袋やエプロン、マスク、ゴーグルをしましょう。
2.深さのある容器に、塩素系漂白剤1:片栗粉1の割合で入れて粘りが出るまでよく混ぜ合わせます。
3.割り箸やスプーンなどを使って、お風呂のカビが気になるところに直接塗ります。
4.片栗液を塗ったところに、ぴったりとラップを被せ、そのまま20~30分程放置します。
5.時間が経ったらラップをはがし、水で綺麗に片栗液を洗い流します。この時お湯を使ってしまうと片栗粉が固まってしまう恐れがあるので、必ず水で流してください。一度で落ちない場合は、この作業を何度も繰り返していきます。
<注意すること>
・片栗液を付ける前に、必ず対象となる場所の汚れと水分をしっかりと取っておくこと。これをしておくだけでも漂白剤の浸透力がかなり変わるので、効果も出やすくなります。
・作業中は換気をしながら行い、片栗液が口や目などの粘膜に入らないように注意しましょう。
・片栗液を洗い流す時は、必ず水で流すこと!ほぼ100%デンプン質で出来ている片栗粉は、60℃近くの熱を加えるとデンプン質が固まってしまうので、排水溝を詰まらせてしまうことにもなりかねません。洗い流す時は水で流す、流す前に片栗液を綺麗にはがす、排水溝にネットをしておくなどの対策を取っておくと安心です。
・カビをたわしやスポンジで強くこすってしまうと細かい傷ができてしまい、傷の部分に水分が溜まりやすくなります。それはカビ菌の繁殖原因ともなりますので、こすり落とすのはやめて、漂白剤などを浸透させて落とすようにしましょう。ゴムパッキンなどの柔らかい素材のものは特に注意です。
・塩素系漂白剤は、酸性のものとまぜると有毒ガスを発生させますので、取り扱いには十分注意しましょう。
・カビはなかなか1回で落ちないものもあります。ですが、頑固なカビこそ少しずつ落としていくのが◎!回数を重ねるごとにどんどん薄くなっていきます。
テレビで紹介される程人気の理由
そもそもカビってどんなものなのでしょうか?カビが発生しやすい温度は25℃前後で、湿度は80%以上、石鹸かすや垢や皮脂、髪の毛などの汚れを餌として繁殖します。そして、「菌糸」という根っこのようなものをどんどん伸ばして、成長を進めていきます。深いところまで菌糸が伸びた状態になると、完全に除去するのにも相当な時間がかかってしまうので、そうなる前にカビを見つけたらとにかく早く除去してしまいましょう!
塩素系漂白剤は、泡タイプのカビ取り剤よりも漂白効果に優れていて強力なカビ除去力を持っています。そのため、カビをしっかりと根絶やしにするには、塩素系漂白剤が有効だと言えるのです。しかし、漂白剤は液体なのでどうしても流れてしまうというデメリットも。それを防ぐために、片栗粉を使うのです。片栗粉成分のほとんどがデンプン質なので、液体と混ぜると少量で強いとろみをつけることができます。
泡タイプのように泡が消えて液体に戻ることもなく、しっかりとカビの部分にとどまって密着させることができるので、流れ落ちる心配もありません。そして、奥深くに張り巡らされた「菌糸」にまで十分に浸透してくれるので、カビを死滅させるために塩素系漂白剤を混ぜた片栗粉は遺憾なく効果を発揮できるのです。
最初に誰が発明したのかまではわかりませんが、この方法がテレビで紹介されると、たちまち人気のカビ取り方法になりました。市販のカビ取り剤ではなかなか落ちないので、高い漂白剤を買わなくちゃいけないのか…と思いきや、そんなことをわざわざしなくても安い材料費でしっかりと落とせるプチプラというのも人気になった理由の一つでもあります。
テレビで見るほど効果があるの?
では、実際の効果とは一体どれほどのものなのでしょうか?カビが奥深くまで菌糸を伸ばしてしまった状態では、1回や2回では綺麗に元通りにさせることはできないですが、確実に目に見えて薄くなってきていることがわかると思います。それに、実際に実践してみて効果がどれほどあったのかを、たくさんの方がビフォーアフターでネット上にUPしています。
効果が気になる方は、実際に検索していろいろな方の実際の絶大な効果をその目で確かめてみると良いでしょう。たくさんの方が、実際に効果があった!と報告をしているように、この方法はカビ取りにはとっても有効だということが分かります。では、片栗粉の代わりに小麦粉ではどうなのでしょうか?小麦粉は成分のほとんどがデンプン質で1割程度がたんぱく質でできていて、このたんぱく質の含有量によって強力粉・中力粉・薄力粉と分けられるわけです。
小麦に含まれるたんぱく質は、水に溶けるとグルテンとなり柔らかい粘りが出ます。この粘りは片栗粉程強くはないので、小麦粉で作った場合液だれしてしまうのです。カレーやシチューのとろみと中華料理の餡のとろみや粘りを想像してみると、その差がわかりやすいと思います。カビをしっかりと根絶やしにするには、カビの根っこ(菌糸)の先端まで薬剤を染み渡らせなければならず、カビを除去するには15分以上薬剤を染み込ませている必要があります。
なので、カビの生えている部分にしっかりと長時間とどまっていることが絶対条件となるのです。先ほど、片栗粉には水を加えるととろみがつく性質があるとお伝えしましたが、こういったことから片栗粉はカビに薬剤を密着させるにはとてもうってつけの材料なのです。そして、その効果をさらに高めるためには、片栗液を塗った上からラップをしてより密着させることと片栗液の乾燥を防ぐこと。換気をしている状態だと片栗液の乾燥も早まるため、ラップをして薬剤の蒸発を防ぐのです。料理もそうですが、ちょっとしたひと手間をするだけで結果が大きく変わるように、カビ取りも少々手間でもラップをかけることはオススメです。
片栗粉以外のカビ取り方法
テレビで紹介していた方法では、塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜて使う方法でした。ですが、塩素系漂白剤は臭いも強く、人や素材への害が気になるという方もいらっしゃいます。そんな方には、酸素系や酵素系の漂白剤と片栗粉を混ぜて使っても効果はありますので試してみてください。酸素系、酵素系漂白剤やそれ以外を使ったカビ取り方法もありますので、いくつかご紹介いたしましょう。
・重曹とクエン酸を使ったカビ取り方法…
粉末重曹・粉末クエン酸・空のスプレーボトル・スポンジを用意します。重曹3:水1の割合で作った重曹ペーストを、カビの部分に直接塗ります。そこに、空のスプレーボトルに粉末クエン酸小さじ1と40℃位のお湯200mlを入れて振って混ぜ合わせたら、重曹ペーストの上から吹きかけます。すると、重曹のアルカリ性とクエン酸の酸性が化学反応を起こして炭酸ガスが発生します。このガスは、体に無害な二酸化炭素なのでご安心を。その状態で15分ほどするとガスの発生が落ち着きますので、スポンジで優しく擦ってシャワーで流せばOKです。作業をするときは、必ず換気をしながら行ってください。
・酵素系漂白剤と重曹を使ったカビ取り方法…
酵素系漂白剤・粉末重曹・ラップを用意します。酸素系漂白剤1:粉末重曹1:ぬるま湯(40℃前後) 0.5を混ぜてペースト状にします。取りたいカビの上にペーストを塗り、上からラップを被せます。そのまま2~3時間放置して水道水で流せばOK。頑固なカビは放置時間を長くして様子を見てみてください。
・酸素系漂白剤と重曹を使ったカビ取り方法…
粉末重曹・酸素系漂白剤を用意します。粉末重曹1:酸素系漂白剤1を混ぜ合わせてペーストを作り、落としたいカビに直接塗ります。酸素系は塩素系よりも効果が薄いので、ペーストを塗ったら2時間ほど放置した後、水で洗い流します。材質の傷みなどが心配な方は、こちらの方法が安心です。お風呂場に大理石を使っている場合は、大理石に修復できない跡が付いてしまう恐れがあるので中性洗剤で落とすことをオススメします。
・重曹と酢を使ったカビ取り方法…
重曹(液体)・酢・スプレーボトル・歯ブラシを用意します。スプレーボトルに酢1:水5の割合で酢水をつくります。落としたいカビに酢水をたっぷりとスプレーして10分ほど浸け置きます。その後歯ブラシで優しくこすり、まだカビが残っているなら重曹をかけて、そのうえから再度酢水をスプレーし歯ブラシでこすります。最後にしっかりと水で洗い流します。
カビが生える原因とカビ予防策
使った後のお風呂は、カビにとってはカビ仲間を増やすのに最適な温度と湿度、そして餌が豊富にありまさに楽園状態です。ですが、熱に強いカビ以外は、大抵が熱に触れるとたんぱく質の構造が崩れて死滅する性質を持っています。完全に死滅させるには、50℃の熱湯を90秒かけ続けると効果的と言われていますが、カビを予防する場合には50℃の熱湯を5秒かけるだけで十分です。
60℃以上のお湯は、パッキンを傷めることになりますので注意してください。カビの胞子は1週間~10日程で成長しますので、週1くらいのペースで行えば十分なカビ予防ができます。しかし、カビの発生を防ぐには水分を取り除くことも必要です。しっかりと換気をしたり水分を取り除いたりして、カビが好む環境を作らないようにしましょう。
熱湯をかける以外でも、カビを防ぐために防カビ剤を使うのも一つの手です。燻製タイプのものならお部屋にも使えますし、天井に張り付けるタイプ、置き型のタイプなど手軽に使えるものがあります。こういった防カビ剤は、押し入れや下駄箱などにも使えるので手軽にカビ予防ができるのでおススメです。
浴槽のカビを防ぐには、浴槽エプロンの掃除も忘れてはいけません。カビがどこか一か所にでも存在しているとカビが生えやすくなりますので、隅々までしっかりとお掃除をしておくことは大切です。どうしても自分ではできないという場合は、業者に頼んでやってもらうのも良いでしょう。プロに徹底してお掃除をしてもらえればこちらも安心ですし、あとはカビの発生を抑えるように日々こまめな予防をするだけでいいのでラクチンです。
まとめ
カビ取りをする時は、どうしても化学薬品に頼りがちです。食材などの安心安全な材料を使って、少しでも体への被害を減らしたいものです。今回ご紹介した方法では片栗粉を使いましたが、その片栗粉について、小話をひとつ。現在売られている片栗粉は、ジャガイモのでんぷんで作られることがほとんどです。しかし、本来の片栗粉はカタクリというユリ科の薄紫色をした小さな花の球根から作られていたのです。江戸時代まではこのカタクリの花の球根から作られていたのですが、実際に片栗粉となるのは球根の20%程度のみ。量がとても少ない上に、球根から粉にするのにはとてつもない手間暇がかかるためものすごくコスパが悪いのです。現在の片栗粉の名前の由来もこの花から来たものですが、カタクリの花から作った片栗粉は、それはもう最高級品で味も極上だそう。そう簡単にお目にかかれない代物ですが、一度口にしてみたいものです。