ネクタイのカビを自宅で除去するには?絶対ダメ!NG行為3つ
2020/04/24
ネクタイはビジネスマンにとっての必需品です。ですが、大抵の方はスーツやワイシャツの洗濯やシワに気を使っても、ネクタイをそこまで気にしない方も多いですよね。ネクタイもきちんとお手入れをしないとシミやシワができますし、カビだって生えてしまいます。
ネクタイはシルクが使われていることが多いので、カビなどの雑菌にとっては、シルクなどの天然素材でできたネクタイは格好の餌となります。朝、スーツを着てネクタイをしようと手に取ったときに、ネクタイにカビが生えていた!なんて方のために、今回はネクタイについたカビの除去方法やネクタイの日頃のお手入れの仕方、シワやカビなどを防ぐ保管方法などについてまとめてみました。
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ネクタイは自分で洗濯できる?
ネクタイを家で洗濯する方はあまりお聞きしませんが、果たして家で洗うことはできるものなのでしょうか?結論としては「できる」です。ただし、何でもできるわけではないですし、洗い方も通常の洗濯方法とは全く異なります。絶対にやってはいけないこともありますので、順を追ってご説明をしていきましょう。まず、基本的にシルクのネクタイは自宅で手洗いをしようが、デリケート用の洗剤を使おうが、水だけで洗おうが、洗濯は絶対に不可です。たとえ他の素材でシルク混のネクタイでも、自分で洗うのはやめましょう。
シルク100%のネクタイを素人が洗うのは、ご法度です!プロでもとても気を使う、ものすごくデリケートな素材です。シルクは水に弱く、専用の洗剤や洗い方等を熟知していないと毛羽立ちや毛玉、生地の伸びやよれ、ふくらみがなくなるなどして、見た目がボロボロになりとても使える状態ではなくなります。柄物のネクタイや特別な織物、刺繍が入っているものも同様です。先ずは、洗えるものかどうか洗濯表示を見て確認をしましょう。自宅で洗えるネクタイがいいという方は、ポリエステルなどの洗濯に強い化学繊維の物が◎です。
値段も安価ですし、色落ちせず水にも強いので、家で洗うことができますよ。自分で定期的に洗えたら、いつも清潔なネクタイをして仕事ができます。ネクタイについてしまった汚れで、家でも落とせるものは、皮脂やホコリなどの汚れのみ。シミや強い汚れは自宅では落とすことができません。黄ばみやカビも、残念ながら自分で落とすことはできませんので、クリーニング店に相談してみましょう。
お店によってはお断りされたりすることもあるので、いくつか回ってみると良いでしょう。自宅でベンジンなどを使ってシミ抜きをする方法もネット上ではたくさんご紹介されていますが、正直オススメはしません。なぜなら、いつどこでついた何のシミや汚れなのかわからないので、使うべき正しい洗剤を選べないからです。いろいろな洗剤で洗ってみればいいじゃないか!と思うかもしれませんが、何度も洗ってしまうとネクタイが傷んでしまいます。また、汚れに合わない洗剤を使うことで、余計に汚れやシミが目だったり、変なシミになってしまったりと最悪の結果を招きやすいのです。シミやカビ、汚れなどがあったら、すぐ専門のお店に頼んだ方が間違いもなく、安心です。ですが、軽度の物なら自宅で洗い落とすことが可能なので、家で洗える素材の物で軽度の汚れやカビなどを落とす洗濯方法をご紹介いたします。
ネクタイのカビ除去方法
もし、ネクタイに生えているカビが白い物なら、お家で簡単に落とせます。ですが、黒いカビなら自分で落とすことはできませんので、すぐクリーニング店に相談してください。
用意する物
・消毒用エタノール
・白いタオル
・ハンガー
手順
1.
消毒用エタノールをネクタイの裏側の目立たないところに付けて、色落ちしないかチェックします。エタノールを付けたところに白いタオルを押し当て、色が付いてこなければOK。色がついてしまったら色落ちしているということなので、自分で洗うのはあきらめてクリーニングに出しましょう。
2.
色落ちしないようなら、タオルにエタノールを吹きかけて、カビの生えているところを優しくタオルを押し当てるようにして除去していきます。強く擦ったり、拭き取ったりすると、カビの胞子が舞い上がりますし繊維の奥まで入り込んでしまうのでやめましょう。
3.
カビが綺麗になったら、日陰の風通しが良いところでハンガーなどにかけるか平置きをしてしっかりと乾かします。
◎ ネクタイの汚れを落としたい時は、中性洗剤を使って落とすことができます。
用意する物
・デリケート用(ドライマーク用)中性洗剤
・洗面器(ネクタイ全体が入る容器)
・アイロン(スチーム機能があるもの)
・バスタオル(使い古したもの。柔軟剤を使っていない方物がさらに◎)
・ハンガー(針金等の細いものではなく、太さのあるもの)もしくは、平置き用ネット
手順
1.
ネクタイの状態を確認しましょう。ネクタイに傷みがあると洗濯をすることで余計にダメージを与えてしまうことがあります。また汚れの場所をきちんと把握しておくことで、洗い残しがなくなります。一番汚れる胸元と襟元は特によくチェックしましょう。
2.
40℃程のぬるま湯に、洗剤に記載されている量を守って入れます。熱湯は生地の傷みや縮みの原因になるので絶対にぬるま湯で!先にしっかりと洗濯液を作ってからネクタイを入れると、液にムラがなくなるので汚れが上手に落とせます。
3.
ネクタイを折りたたんで、ゆっくりと洗濯液に沈めていきます。じわじわと染み込ませていく感じで全体を浸けたら、手のひらに乗せたままゆっくりと左右にゆらゆらと20回ほど揺らして汚れを落とします。揉んだりこすったりすると、ネクタイをダメにしてしまいますので注意してください。洗濯ネットに入れる必要はありません。ネットに入れない方が、汚れ具合が確認しやすいので安全です。
4.
汚れが落ちたようなら新しいお湯に変えて、同じようにゆっくりと沈ませ、揺らしてすすぎます。ここでも20回ほどを目安に揺らしてすすぎ洗いをします。洗剤が落ちて取り換えた水が汚れなくなるまで、繰り返しすすぎます。
5.
すすぎが出来たら、バスタオルに包んでネクタイの水分をバスタオルに吸水させていきます。優しく力を入れ過ぎないように押し当てていきます。タオルの位置をずらしながらしっかりと吸水させましょう。
6.
水分が取れたら、ハンガーにかけるか平干しをして乾かします。日の当たらない風通しの良い場所で乾かしましょう。ネクタイには芯が入っていて、その芯までしっかりと乾かす必要があります。芯まで乾かすには1日程かかりますので、急がず焦らずきちんと乾かすようにしましょう。この時、ネクタイにしわがあっても伸ばしてはいけません。乾いたときに余計にしわが深くなってしまうのでそのままにしておき、アイロンで綺麗に伸ばした方が見た目が綺麗になります。
7.
ネクタイをアイロンがけするときは、裏面から行います。ハンカチなどの当て布をして、上からアイロンのスチームを当てていきます。アイロンを押し付けてしまうと、ネクタイがぺったんこになって見た目がかっこ悪くなりますので、表面から少し浮かせてスチームを当てるようにしましょう。アイロンの温度は低温~中温です。裏面が終わったら表面も同様にアイロンのスチームを当てていきます。
8.
全体のアイロンがけが終わったら、ネクタイの両端にそれぞれ菜箸を入れて、ネクタイに厚みを持たせます。そして、ネクタイを縦にしたら、折り目の部分にアイロンを当てていきます。こうすることでネクタイに厚みが出て、上品で高級感のあるネクタイに仕上げることができます。クリーニング店では太い針金の専用アイテムがあるくらい、ネクタイのアイロンがけには地味ながらも重要で必要な工程です。かっこよくネクタイを絞めたいのなら、ここも丁寧に行いましょう!
ネクタイを洗う時は、通常の洗濯方法とは全く異なった洗い方をします。必ずデリケート用の洗剤が必要ですし、漂白剤等は絶対に使えません。しかし、よほどひどい汚れやカビで無ければ落とすことができます。試しに、ダメになってもいいネクタイで洗ってみると失敗を防ぎやすくなると思います。この方法がきちんとできれば、ウールのスーツなども洗うとができるんですよ。
ネクタイのカビ対策&保管方法
ネクタイを保管する時、皆さんはどのように保管されているでしょうか?正しい保管方法をしていないと、ネクタイがしわになったりカビが生えてしまったりします。ここでは、ネクタイを大切に保管する方法と、カビ対策についてご紹介いたします。
・ネクタイをしまう時は、丸めるか平置きがベスト。ネクタイをかけて保管していると、かけている部分にテンションがかかりすぎて生地が傷んでしまいます。シルクなどのデリケートな素材の物は特に、ぶら下げるより置いて保管する方が生地が長持ちします。半分に折ったネクタイをふんわりと直径7~8㎝を目安に丸め、並べて収納するとネクタイも探しやすくなります。もしくは、適当な長さに折ったネクタイを平置きして収納しましょう。
・その日使ったネクタイは、すぐクローゼットに入れずに一日干してから収納しましょう。ネクタイは直接肌に触れない分、汗や皮脂などが付きにくいですが、食べ物の汚れやホコリ、湿気などは付着しています。家に帰ってネクタイを外したら、洋服用の柔毛のブラシで優しくブラッシングして表面の汚れを落とし、湿気を取るため干しておきましょう。汚れや湿気が付いたまましまうと、カビが生えやすくもなります。
・2か月に1度はクリーニングに。自宅で洗えるものならご自分で洗って綺麗にすると、いつでも清潔でピシッ!としたかっこいいネクタイを付けることができますよ。ネクタイもずっと使っていると生地がヨレヨレになってきますので、定期的に洗いましょう。
・ネクタイを洗った後や新しく買った時は、使う前に撥水コーティングを。このコーティングをするだけで、ネクタイの洗濯頻度も減りますし、汚れやカビも付きにくくなります。クリーニング店で行うか、ネクタイや衣類でも使える市販の撥水コーティング剤を使うというのも◎です。
・ネクタイは熱・湿度の変化・光に弱いので、直射日光が当たらない場所に保管しましょう。またクローゼットにしまう時も、クローゼット内と長期間使わないネクタイの換気をして除湿をし、カビの発生を防ぎましょう。
ネクタイを汚した時の応急処置法
万が一ネクタイを汚してしまった場合、どうやって対処すればよいのでしょうか?汚れにも油性と水性の物があり、それぞれ対処法が変わります。
・油性の汚れの場合…ソースやチョコレートなどの油性の汚れは、繊維に染み込むのに時間がかかります。ついてしまったら、すぐに拭き取ればひどいシミになることも防げますし、クリーニング店でも対処してもらえるでしょう。油性汚れは水では落とせないので、乾いたティッシュで油分を吸い取るようにして軽くたたきます。力を入れてしまうと、繊維の奥まで入り込んでしまい、落としにくくなったり頑固なシミになってしまうので気を付けましょう。
・水性の汚れの場合…油性の汚れと違って、付着するとすぐに染み込んでしまいます。見つけたら、ネクタイの裏側にハンカチやお絞りなどを当て、水を濡らしたハンカチやタオルで叩きながら、裏側に当てているお絞り等に移します。その後は自然乾燥させましょう。
どちらの汚れもそうですが、拭き取ったり叩いたりして汚れを落とす時は、お絞りを使ってはいけません。お絞りは漂白剤や消毒用アルコールが含まれていたり、お店によっては香り付けのためにアロマや柔軟剤を使っていることもあります。それらの成分がネクタイに染み出し、ネクタイを傷めたりシミや汚れを増やしてしまいます。付いた汚れを移すために裏側に当てる程度なら問題はないですが、正面の目立つところに使うのはやめましょう。
ネクタイのカビ除去時のNG行為
ネクタイを自分で洗う方法をお伝えいたしましたが、絶対にやってはいけないことがあります。たった3つだけなので、必ず守ってネクタイを大切に長く使っていきましょう。
1.
シルクや刺繍、エンボス加工、特別な織物などは絶対に自分で洗濯してはいけません。これらは、思っている以上に繊細で傷みやすい生地です。ちょっとした洗濯水の温度や使う洗剤の量・種類などが違うだけで、生地がダメになってしまいます。毛羽立ちが起こってしまいボサボサになりますし、毛羽立ちは毛玉の原因にもなります。また、生地が縮んでネクタイが小さく固くなってしまったり、深いしわが出来てしまったり、色落ちや変色をしてしまうことも。お気に入りのネクタイがそんなことになってしまったら悲しいどころじゃ済まないですよね。洗濯表示を見て洗えるかどうか確認をし、洗えないものや洗えても自分で洗濯をすることに自信が無い場合、素直にクリーニング店に出しましょう。
2.
いかなる工程でも、絶対に洗濯機を使ってはいけません。たとえすすぎでも脱水でも、洗濯機を使わないで自分でやるようにしてください。ネットに入れても洗濯機では洗えませんしドライマークコースやデリケートコース、柔らか洗いなどの通常の洗濯コースよりも優しく洗い上げるコースでも絶対に使わないようにしてください。優しい洗濯コースでもネクタイには強すぎて大ダメージを及ぼします。ネクタイには形を保つための芯が入っていて、その芯が歪んだりよれてしまうと、ネクタイを分解して一から作り直さない限り再生ができなくなります。その他に、表面が擦れて生地が薄くなったりほつれたりもしますし、家庭のアイロンでは取れないくらいの深いしわが付いてしまいます。
3.
手洗いをするときは、絶対に揉み洗い・絞り洗い・叩き洗いはしないこと。これらをすると、先ほどの洗濯機を使った時と同様に、ネクタイが使えなくなってしまいます。洗濯液の中で揺らすだけで汚れが落ちるとは思えないかもしれませんが、意外にビックリ!普通の汚れなら落とすことができるのです。それに、繊維の深くまで汚れが浸透してしまった場合は、どんなに力を入れて洗ったところで落ちるわけではないのです。
ネクタイを大切に長く愛用するためには、これらの注意事項を守ったうえで定期的なお手入れをするようにしましょう。
まとめ
ネクタイの洗濯は自分でやろうと思っている方も多いですが、元アパレル店員として言わせていただくと、クリーニング店に出した方がいいです!絶対に!仕上がりも手触りも全く違いますし、生地を傷める心配もないからです。自分でやると風合いを損ねたり、ネクタイを傷めることになります。特に、シミ・カビの汚れは素人が自宅で洗ったところで綺麗にはまずできませんので、あきらめてクリーニングに出しましょう。ネクタイを1本買うよりも安上がりですよ。