高校受験に不合格・・・そのとき考えるべきことは？

３年間の中学校生活・・・明確な志望校があり、ひたすらそこを目指してきた人も、部活に一生懸命な毎日を過ごした人も、友達や大好きな人との毎日を楽しく過ごしてきた人も。みんなに等しく同じ時間が流れた３年間だったと思います。「義務教育」である中学校が終わって、これからはまた一歩大人に近づくのが高校生です。その高校生になるための試験が「高校受験」。その始まりの一歩が、もし不合格だったなら・・・それは自分にとっても、ご両親にとっても、とてもがっかりな悲しい現実・・・。そこで、高校受験に不合格だった今そのときだからこそ考えておきたいことをまとめてみました。

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そもそも高校受験とは？

幼稚園、小学校、中学校と、これまではほとんどの人が住んでいる地域や親が選んだ学校に通ってきたのではないでしょうか。高校生になると、そこからさらに選択肢が増えます。「自分が行きたい、目指したい学校」を選ぶことができます。勉強したい分野がある、制服がかわいい、大好きな人や友達と同じ学校に行きたい、家から近い・・・など理由は個人個人でいろいろですが、自分の意志で選ぶことが可能になります。そのために、その自分が選択した学校に入学するために必要な試験が「高校受験」です。自分が選んだ場所へ向かうために、手に入れる必要がある入場チケットのようなものです。高校受験だけではなく、希望や望みを叶えるためには、努力や頑張りが必要な場面が多くあります。高校受験においても、望んでいる高校へ入学するために試験を受けることは、自分の望みを叶えるためのひとつの方法です。

受験で学ぶべきこと

これまでの学んできたことを総復習することが受験の意味でもあります。あなたがこれまで勉強してきたいろんなモノは、あなたの中にたくさん詰まっています。それを、これから高校生になるにあたって総まとめすることは誰でもないこれからの「あなた」のためです。受験勉強も、これから先のあなたを作るために必要なことのひとつです。ですが、大切なこと・学ぶべきことは勉強だけではありません。ひょっとしたら、それは勉強より大切なことなのかもしれません。受験は、大人になるための始まりの第一歩です。自分で選んだ方向へ進むことができるよう努力する場です。そこで自分なりの進むべき道への答えを出せるか、後悔がないよう努力ができるか、を自分自身が試すことができる場です。望みを叶えるためには大変な思いをしなくてはいけないことがあることを知るきっかけにもなります。受験は、結果がどうであれ、これから先のあなたにとって大切なことをたくさん教えてくれる場です。

残念ながら不合格・・・その時に

一生懸命勉強したはずなのに・・・やっぱり自分の頑張りがもう少し足りなかった・・・当日になって急に体調が優れなかった・・・いろいろな理由から、残念ながら不合格だった人もいることでしょう。頑張った人も、また、あまり頑張れなかったことを今悔やんでいる人も、その残念な気持ちは同じです。努力した分だけ、無気力になったり何もかもが嫌になる人もいるのかもしれません。ですが、その必要はまったくありません。もちろん、不合格だったという事実はとても残念なことです。この結果をしっかりと受け止めて反省したり、悔やんだりすることはすごく当然で当たり前のことです。ですが、その後には必ず「今」と「これから」のことをどうぞ考えてください。不合格だったのは残念ながら昨日までの自分の結果ですが、今これからの自分を作るのはまだ「ここから」です。今この時に、これから先のこと、これからの自分のことをどう考えることができるかということが何より大切なことです。

不合格だからこそ、考える

あなたの人生はまだまだこれから、です。これから先の方がずっとずっと長いものです。生きていくうえで、うまくいかないことなんていくらでもあります。そのときに「どうするのか」これが一番大切なことであって、それが今回あなたが手に入れることができるモノです。不合格だったからこそできること、もあるんです。あなたはもう一度、自分のこれからを前回よりももっとまじめに考えることができます。自分自身をしっかりと受け止めることができます。この経験は、必ずあなたをこれまでの自分より強くしてくれます。そしてそれは、必ずいつかあなたの役にたつ日がきます。どうぞ思う存分、また次の「これから」の道を考えてみてください。高校受験であなたが手にしたものは、その「強い気持ち」です。

高校生活に望むことって？

あなたが高校生活に望むものは何ですか？学びたいことや、いい友人に恵まれたいという気持ちなど、いろんな期待があったはずです。それは、「どこ」であっても叶えられるものだということを忘れないでください。あなたの置かれる環境は、すべてあなたが選んで手にしたものだと自信をもってください。まずは、その環境と自分を好きになってください。たとえ志望の高校ではなかったとしても、次にあなたが選択したものならばそこはあなたの志望した場所です。「縁」があった場所です。まずはそこを好きになることが、あなたが望むものが手に入っていく第一歩になるはずです。

まとめ

わたしにとっては、高校受験はもうずっと遠い昔の話です。私個人としては、なんとなくぼんやりとすべてが終わったような気がします。今になって思えば、もう少し自分のこれからのことを真剣に考えてみたかった・・・というのが本音です。高校受験に合格できるのは何よりでしょうが、個人的には、あそこでたとえ不合格であっても、それをガッカリできるくらいの叶えたい強い望みがあったとしたらもっと違う自分になれたんじゃないかな・・・と今では考えたりもします。たとえ不合格であっても、それにがっかりと落ち込むことができる自分のまっすぐで強い気持ちを、どうか覚えていてください。いつか必ず、それはあなたを助けてくれるはずです。