部屋が汚いのは天才の証!?汚部屋の住人に隠された才能とは？

部屋を綺麗にしたいとか、部屋は整理整頓されているべきだと考えている方は多い事でしょう。実際に、そういった書籍やサイトも星の数ほどありますよね。綺麗な部屋がもたらすメリットはたくさん思いつくと思いますが、実は散らかった部屋にもメリットがあることをご存じですか？馬鹿と天才も紙一重とか良いも悪いも表裏一体とはよく言ったものですが、綺麗部屋と汚部屋も同じことが言えるのです。ということで、今回は、部屋が汚い人だけが持つ天才的な才能と汚部屋のメリットについてまとめてみました。

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マルチタスクは天才の条件

ビジネスパーソンにとって、身の回りの整理整頓は仕事を円滑に進めるためには必須だと考えている方が多くいらっしゃいます。タスクを完了させるのも、一つずつ進めた方が早いというシングルタスクの考え方が現代では主流です。しかし少し前までは、複数のことを同時に進めていくというマルチタスクの考え方が物事を効率的に進めていくには有効だと考えられていました。

きっかけは、テレビの評論家でもお馴染みの勝間和代さんがテレビや著書でオススメされていたからです。しかし、今ではマルチタスクで物事を進めていくよりも、シングルタスクの方が効率的で早く片付くという研究結果が出ていますし、マルチタスクの先駆者である勝間さんもそれを認めています。ですが、マルチタスクではないと生み出せない物、というものが実は存在するのです。それこそが、世の天才と言われた人々が発表した数々の発明品や作品です。

世の天才は部屋が汚い人だった！

部屋が汚いことでも有名な世界的発明家と言えば、アルベルト・アインシュタイン。彼の部屋はとにかく山住の書類や書籍で溢れていたといいます。傍から見れば、どこに何があるのかも見当がつかないし、散らかっているとしか思えない状態の部屋です。しかし、アインシュタインから見れば、部屋のどこに何があるのか？必要な物の場所はきちんと把握できていたそうです。

そして、部屋が汚いという自覚が全くなかったのです。現代の天才でいえば、スティーブ・ジョブズもデスクや部屋が汚いことで有名です。彼の場合は、自身が部屋を綺麗にできない性格だと自覚していたため、綺麗な部屋を保つための工夫をしていました。例えば、整理整頓をする必要がないほどまでに部屋に物を置かないようにしたのです。ジョブズがいつも同じ洋服を着ていたというのは、洋服選びに時間をかけたり悩んだりする必要をなくし、時間を効率的・有効的に使いたいからという考えだけではなく、片付けが苦手だからという理由もあるのです。

汚部屋から生まれた秀逸作品

部屋が汚いことで有名なのは、なにも発明家だけではありません。イタリアの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチも部屋が汚かったと言われています。しかし最近の研究結果で、彼の場合はADHDだったということがわかっています。ADHDは先天性のものですが、崇高な芸術作品を生み出すためのインスピレーションは、彼の作り出した環境が少なからず影響していたと言えるでしょう。

その他、スペインの有名画家と言えば…そうです！パブロ・ピカソです。ピカソの部屋も物が散乱していたと言います。彼の場合は、絵画といっても油絵から素描、挿絵なども描いていましたし、版画も作成していました。彫刻や陶器の制作も行っていたため、いろいろな道具を持つ必要があり、部屋が物で溢れてしまっていたことは想像がつきます。ちなみにピカソは、物で溢れていたと言われる汚部屋から、15万点近くの絵を描き300点もの彫刻と陶器を作りました。ピカソは、その功績を「最も多作な美術家」としてギネス認定されています。

なぜ部屋が汚い人が天才になるの？

部屋が汚い人で何か大きな成功や成果を出している人は、自分の部屋を汚いと思っていないし、そもそも自分の部屋の汚さに目が行っていません。自分にとって必要な物事にしか目が行かないため、自分にとって不必要な場所が散らかっていようが汚れていようがまったく問題がないのです。そして、これまで上げた有名人たちは、皆一つのことにとことん集中して取り組み結果を残しています。

自分の部屋に向ける目を、すべて自分のやりたいことに注いでいるため、部屋が汚くても意に介さずストレスを負うことがありません。しかも、好きなことを毎日心行くまでやっているので、常に心は向上心や好奇心で溢れています。部屋が汚くて心が病むどころか、人生のすべてを好きなことだけに注いでいるので、むしろ心は活発で生き生きしているのです。

一方、孤独死をする方は、汚部屋の中で精神的に病んでしまい最終的には孤独死を迎えてしまいます。汚部屋に住んでいて心が病んでしまう人は、部屋が汚いことにも目が行ってしまっているので自分の中で日々ストレスを与え続けていて、いつの間にか自分だけでは対処しきれない状態にまで落ち込んでしまうのです。そして驚くべき事実として、部屋が散らかっているほうが、インスピレーションが湧きやすいという研究結果もでています。なぜかというと、散らかった部屋では、自分にとって必要な情報を拾い上げていかなくてはいけないので、綺麗に整った部屋とは脳の働かせ方が違います。

そのため、常にいくつもの思考を巡らせているとか、同時進行で物事を進めていたりします。そして、散らかっている部屋の方が意外な組み合わせを生みやすいからです。新しいものを生み出すには異種の組み合わせは必要不可欠です。そして、それを踏まえて振り返ってみると、新しい世紀の大発明というのは、どれも思いがけない組み合わせや閃きから生まれた物ばかりなのです。

汚部屋がもたらす大きな代償

これまで汚い部屋のいいところをお伝えしてきましたが、汚部屋によってもたらされる代償もそれなりに大きいということもきちんと知っておく必要があります。世の偉人たちは、部屋が汚くても全く気にしないほど強く他の物事に集中することができています。もし、あなたが四六時中、寝食を削ってでも携わり続けたい物事があるのなら、もしかしたらいずれ世紀の大発明をするかもしれません。

しかし、そうでなければ、確実にあなたは汚部屋のストレスに耐えられなくなるでしょう。汚い部屋は生活が乱れやすくなるので、心身共に疲弊してしまいますし、うつになりやすくもなります。パートナーと一緒にいる方は、二人の生活や環境にも悪影響を及ぼします。汚い部屋の人は年収も低いと言われていますし、運気も下がる一方です。さらに、害虫も発生します。

害虫の中には、衣類や穀物、本などを食べる種類もあるので、そういったものが部屋にいると被害はどんどん大きくなってしまいます。パートナーと別れることになり、年収も低いままで、部屋には大量の害虫が発生。身体はいつも疲労感で一杯、精神的にもとても前向きになれないほど落ち込んでしまう…これが汚部屋に住み続ける上での大きすぎる代償なのです。汚部屋で成功するのならば、強靭な精神を持っていないとまず難しいでしょう。

まとめ

汚部屋を綺麗にするテレビ番組などもありますが、綺麗にした部屋をどれくらい維持しているかの方が気になります。渡辺直美さんもかなりの汚部屋で有名ですが、彼女は毎週、業者を呼んで部屋を綺麗にしてもらっているとのこと。その分、自分のことだけに意識を向けることができているので、芸人の域だけではなくデザイナーやモデルなどの活動もしていますし、国内だけでなく世界にも活躍の場をどんどん広げています。このように、汚い部屋でも上に登りつめていく人は確かにいますが、本当に一握り。どんな部屋の状態がベストなのかは本当に人それぞれなので、自分に無理のない範囲で掃除をやりくりしてみるのがいいのではないでしょうか。